もん区

 東京都は21日(金)、従来の23区に1区を加えて24区に増やすことを発表した。その名は「もん区」という。これは社会に現在、モンスタークレーマーやモンスターペアレントなど、何かに対して不満をぶちまけずには生きていけない層がいることを考慮し、新しい区を作って移住を勧める目的によるもの。三鷹市下連雀にある2キロ四方の空間を「もん区」とし、ここではどんなクレームや暴言も法律として許される。
 政府が「もん区」への移住を募ったところ、なんと全国から23万人が殺到。予想以上の反響に政治家たちは驚いている。以下は担当相の虹岡万五郎のコメント。
「私どものアイデアにここまで反響があったことに驚くと同時に、国民の求める政策を遂行できたことに対する達成感を感じております。この区では、どんな辛辣な文句も許される革新的な空間です。国民の皆様は精神的にも経済的にも、現在いろいろと厳しい状況に置かれ、我慢を強いられていると思いますから、ぜひこの“もん区”に移住して、思う存分日常生活で感じている不満をぶちまけて発散してほしいと思います」
 23万人の中から移住できるのは、ほんの300人とあり、激しい抽選が予想される。なお、「もん区」の区役所で働く職員は毎日クレームの嵐に襲われると思われることは確実なだけに、トラブルに打たれ強く、SかMかに分類するとMに属する人選が期待されている。今後、虹岡担当相が各自治体にヒアリングし、これらの要素に該当する職員に転勤を勧める模様だ。